米国のCD新譜の発売状況、今後のアビスの運命、など

無茶苦茶暑いのが好きなんですが、もう夏も終わりですね。残念ながら、季節は移り変わる。

今やっと 10/9/2015 や、10/16/2015 付けの米国の卸業者の UPDATE を見ている所です。

新譜が激減しています。CDだけを見ると "OCTOBER 9TH の EXCLUSIVE RELEASES" は H2O "USE YOUR VOICE" (Bridge Nine Records) と RUN FOREVER "S/T" (No Sleep Records) だけ。 "OCTOBER 16TH の EXCLUSIVE RELEASES" は CULT LEADER "LIGHTLESS WALK" (Deathwish, Inc.) だけです。
記録はしてませんが以前は1週間に10作どころか20作とか、もしかしたらもっとあったのじゃないでしょうか。
こういう状況ですので、なかなか注文数がまとまらず、新譜の減少に応じて注文の回数も減少しています。というのか、旧譜の再注文があるので今の所は発注できますが、旧譜も発売から時間がたてば売れないものが増えてきますので、こういう状態では発注が困難になるのも時間の問題でしょう。

英国の方ですが、こちらはまだ新譜が沢山ありますので、当面その点では問題ありません。が、外国為替の円安(ポンド高)が問題でして、日本国の激しい円安政策のおかげで、4年ほど前の安値(1ポンドが116.80円)から67%以上(6月や8月の安値で)円安になっています。加えてこの間の英国の物価の上昇があり、DHL 等の国際物流会社の闇カルテルによる運賃の値上げで輸送費も円安以上の高率で値上がりしています。計算すると以前¥1000で販売していた物が¥1800を越えてしまう。
入荷の基準はまだ変えていませんが、もちろん以前から価格も勘案して入荷を決めていますので、高くなりすぎて売れそうにないものは入荷不可能。実際試聴していて、以前なら入荷したであろう物で入荷を見送る物が多発しています。
つまり、円安政策というのはあまり外国の物は買うなという意味なんでしょうね。で、実際買えません。

以前にもお知らせしていたような個人的事情(親の老朽化)もありまして、インディーズ部門は早くやめないといけないわけですが、今の所以前と同じ基準で入荷をしています。
ですが、米国の新譜が激減している(もちろん原価も高騰している)のと、英国からの入荷の原価の高騰により、今後は入荷が大幅に減ってくることになりそうです。

以上が現況のご報告です。時間がないため文章が良くまとまってなくて申し訳ありません。

犬丸

以上はさっきUPしたばかりですが、ちょっと補足しておきます。
米国の卸業者の販売する物は EXCLUSIVE の物(総発売元となっている物)のほかに、他の業者などから仕入れてくる NON EXCLUSIVE の物もあります。以前は結構 NON EXCLUSIVE の物でもここから入荷していたのですが、 NON EXCLUSIVE の物は業者が1つ多く入っている(又卸し等とも言う)ので当然 EXCLUSIVE の物より高価格になります。現在の円安水準では NON EXCLUSIVE の物はその多くが入荷困難です(一部 NON EXCLUSIVE でも手の出る価格のものもあります)。
英国の業者にも、 EXCLUSIVE の物と NON EXCLUSIVE の物がありますが、ここは EXCLUSIVE でもあまり安くないと言うのか、 NON EXCLUSIVE でもあまり変わりません(でもどっちにしても、英国からの入荷は原価が高くなる物が多いのです)。